犬のおまけ(親族成年後見人のブログ)

身内の急死から始まり、相続、お墓探し、ゴミ屋敷、認知症、施設探し、成年後見人、不動産売却など、一通り経験した日々の備忘録。

遺言信託、されてみた。その3 営業のからくり?

ただアドバイスをくれるだけじゃない。

銀行の営業のからくり。

キーマンは↑こんな感じの印象の地味なオバちゃん営業。

 

前回、遺言信託サービスでは、公正証書遺言制作にあたって、銀行さんからアドバイスをもらえる、という紹介をしましたが。

サービスはこれだけじゃなくてですね~。

”急に気が変わって、遺言の内容を変えたくなったりしないか?”

定期的に確認してくれるサービスがあるのです。

 

これがこのサービスの肝。

 

銀行さんだからと信用して、つい家に上げて、お茶を出す。

そして、だらだらと世間話する。

それを”うんうん”と、話が尽きるまで話を聞く”地味なオバちゃん営業”が登場する。

本当に銀行の営業とは思えないくらい、地味で普通。

 

この”オバちゃん営業”が遺言信託サービスのキーマンと言える。

 

オバちゃんは延々と話を聞くことで、信用を勝ち得るわけで。

いろいろ話を聞きながら、それを銀行のサービスと結びつけるのですよ。

生命保険とか。

為替リスクのある個人年金を獲得したり。

投資信託も、機を見ては勧誘したり。

これも為替リスクのある商品をかなり買わせていた。

 

伯母は”為替リスク”を本当に理解していたのだろうか?

怪しいと思う。

当時、認知症を発症していた伯父には無理だっただろうな。

親身に話を聞いてくれて、時々”あらすごい!”とか持ち上げられてしまうと、高齢者はついつい買っちゃうんだろうな・・・。

 

伯母が亡くなった時は、円安の時期。

損しなかったから良かったものの、円高時期なら元本割れしていたな、危なかった。

最近、いろいろな銀行が遺言信託サービスを始めているけれど。

サービスに加入したら、したで、親族はリスクの高い金融商品を買っていないか?

注意した方が良いのかも。

 

 

 

 

遺言信託、されてみた。その2 連絡人?

公正証書遺言があっても、気が付かなかったら?

そんな時のための連絡人?


遺言信託契約を銀行さんと結ぶと、銀行さん協力のもと、公正証書遺言を作るらしい。

その遺言を書くにあたって、銀行さんから様々なアドバイスをもらえるらしい。

そして、公正証書が制作されると、伯母側の甥の一人が伯父夫婦に呼ばれて、

”遺言書いたから。何かあったらよろしくね”

と、言われたそうな。

これが、甥の一人が連絡人になったいきさつ。

 

・・・ふぅん・・・

さすがに、鈍い私もピーン!と来た。

伯母は心暗かったんだな。

この契約が結ばれたのは、伯父がアルツハイマー認知症と診断された後だ。

そして、その後の不可解なかんぽ生命の保険の契約。

更に、この遺言信託契約。

伯母は、もはや弁識能力のない伯父を操っていたんだな・・・。

伯父の遺言の内容は、もはや見なくても分かる。

”伯母に全て”と書かれているんだろうな・・・。

伯母は伯父亡き後の老後が心配でこの手を打ったんだろう。賢いな。

現在の法律だと伯母が75%、伯父の兄弟に25%だものね。

 

今まで、伯父夫婦の暮らしのお困りごとは、伯父型の親類である我が家が担当していた。

伯母の病人の保証人とか。

病院への立て替え払いとか。

地域包括支援センターにかけあって、ケアマネさんを付けてもらったりとか。

困ったときはウチ。

でも、遺言信託は伯母側の親類へ。

ふぅん~・・・人の心って分からないもんだな、と思う。

遺言信託、されてみた。その1

最近、銀行では”遺言信託”というサービスが絶賛販売中。

では実際、遺言信託された側はどうなのか?をしばらく書いてみたいと思う。

 


良い面も、悪い面も両方あったな・・・。

伯母の相続が完了しての感想は・・・

”銀行さんって商売上手!!”

 

 






 

後見人になる前、困っていたこと3選!~失敗編その2~

認知症になった後の遺言書でも、無効にできないの?

司法書士の先生でも、ダメだったこと、2つ目。

遺言信託契約の解除。

 

伯父と伯母は某銀行の遺言信託サービス契約を結んでいた。

遺言信託には何の問題もない。

問題なのは、契約が認知症の診断が出た後だった、というところ。

遺言信託サービスは、生前は公正証書遺言サポートし、内容に変更がないか毎月確認してくれる。

そして、死後は遺言の執行をしてくれるというもの。

つまり、伯父は認知症を発症した状態で、公正証書遺言を作成したことになる。

そして、遺言信託サービスは伯父の口座から2人分が引き落とされていた。

伯母には資産があるにも関わらず、だ。

う~ん・・・もはや伯母のやりたい放題だったんだな~。

司法書士の先生に、遺言の無効と、遺言信託契約の解除ができるか?

と、たずねたところ、回答は上記イラストの通り

”無茶言わないでくださいよ~”

だそうで。

認知症というだけで、遺言を無効にできないそうだ。

認知症の診断というだけでは、その程度がわからないし。

例え程度がわかっていたとしても、過去の裁判の判例からみると分が悪いそうだ。

・・・う~ん・・・司法書士の先生でもダメなのね~。

 

 

後見人になる前、困っていたこと3選!~失敗編その1~

司法書士の先生でも、ダメな時はある。

1)ゆうちょ銀行の使途不明金調査

2)遺言信託の契約解除

 

1)ゆうちょ銀行の使途不明金調査について

 

伯母のゆうちょ銀行の口座を見ていると、毎月数十万の使途不明金があった。

月一ペースで数十万をまとめて引き出している。

生活費は伯父の口座から出ているのに、だ、

もし、20万円が5年続いたら1200万円。大金だ!

 

郵貯口座から直接、振込んでいるのではないので、使い道がわからない。

現金として一度引き出した後、振込んでいるのなら、遺産の特別受益者がいる可能性がある。

 

裁判所は、成年後見人の面談に来た私を疑っているようだった。

伯母は急死だ。亡くなる直前まで自分の口座は自分で管理していた。

 

”私もこの使途不明金の使い道が知りたいわ。”

と裁判所で主張すると、裁判所側も

”じゃあ、調べてみたら?”

と、軽~く言ってきた。

ふぅ~ん・・・やっぱり私を疑っている?嫌な気分よ。

 

疑われたままでも、イヤなので、司法書士の先生に調査を依頼した。

伯母の家の近所の郵便局によく出入りしていたようなので、利用しているATMはそこに違いない。その郵便局に掛け合ってもらった。

ま、結果ダメだったんですけどね。当たり前か。

ATMで、預金を引き出した日付と、同じ振込日の振込記録を照合してもらえるかと、一縷の望みをつないでいたのだけれどね。

その結果を裁判所に報告してもらった。

裁判所側は少し慌てていたようだった。

まさか、私が本当に調査を依頼するとは思っていなかったようだ。

”そこまで、調査してもらわなくても、大丈夫ですよ”

との回答だったとか。

私への疑いも晴れた、と思いたい。

後見人になる前、困っていたこと3選!~解決編~

思い切って、司法書士の先生に丸投げ!

 

 

こういう時のための先生でしょ?、と割り切りました!

餅は餅屋。

 

身上監護:私、金銭管理:司法書士という審判に悩んだけれど。

つまり、

 

”裁判所が司法書士の先生を斡旋してくれたようなものなのね~”

 

と考えて。

じゃあ、お任せしましょう、餅は餅屋よ!

 

初めての顔合わせでまず、お願いしたのは

”不要な契約を切る!”

でした。

ドコモなどの公共料金系も、成年後見人が付けば、あっさり切れるかと言えば、さにあらず。

後見人は後見人でも士業の先生が出張ってくれた方が、話は早い。

 

更に。

 

前回書いた、そんぽ生命の怪しい契約も切りたい。

 

でも、これ、依頼する際に揉めたんですよ~。

先生が ”デモデモ、だって~っ!”で渋ってしまって。

 

”伯父が弁識能力に欠けていた証拠ありますっ!

1)2017年にアルツハイマー認知症と診断されていた証拠

2)契約の際、親族が同席しない旨を書いた書類に誤字脱字がある

この2点でかんぽ側にお話だけでも、してみて下さいっ!”

と言って、なんとか押し切りました。

 

”じゃあ・・・お話だけ・・・”

と、渋々引き受けてもらいました。

 

しかし!

やはり、そんぽ側も裁判所の後押しのある、司法書士成年後見人が出てきたことで、契約無効に合意しました!

 

ここで意外だったのは契約の”解除”ではなく、”無効”だったこと。

無効とは、はじめっから無かった、ということだそうで。

支払った保険料金も、全額無事戻りました!

 

私じゃ交渉しても、無理だっただろうな・・・。

これこそが、裁判所が意図している”後見人2人体制”!

親族の証拠集めと先生の働きが合致した良い例だと思います。

 

 

でも、交渉が成功した案件だけでなく、失敗したものもあります。

失敗例は、また次回。

 

 

 

 

後見人になる前、困っていたこと3選!~その2~かんぽ!

高齢の身内が、かんぽ生命で契約していたら、

契約内容の確認は必須!

 

 

一時期かんぽ生命の高齢者に対する無理な内容の契約が問題になってましたが・・・。

 

ニュースになった当初は、全く他人事でした!

”へぇ~悪い郵便局員の人もいるもんだなぁ~・・・”

なぁんて思っていたのですが。

まさか自分の身に降りかかった来るとは!

 

伯父の生命保険関係の書類を発見。よくある年末調整の生命保険控除証明書と契約内容がセットになった、アレね。

内容を確認して愕然。なんだコレ・・・?

保険料、年間50万円!! 70代の年金生活者にしては高額だ!

生命保険すべてではない、かんぽだけの契約だ。

 

契約内容は、医療保障はほどんどなく、死亡した場合300万下りる、というもの。

で。

年間50万円、10年間払い込むというもの。

悪意を感じた・・・。

なぜなら、契約締結されたのは、伯父が認知症と判定された後とみられるから。

かんぽ生命の担当者も担当者だけど、伯母も伯母だ。

300万という死亡保険金に目がくらんじゃったんだろうな~・・・

 

何とか、解約できないだろうか?

解約するには・・・?

さて、どうしたもんだろう・・・?

 

と思いながら、家を片付けていた。

片付けながら、書類をチェックしていくなかで、パンフレットの中にかんぽ生命と思しき書類を見つけた。

 

・・・なんだろう?

 

良く見ると、高齢者だけれど、親族が同席しない確認書のようだ。

担当者の言われるままに書いたようだが、誤字脱字がある・・・。

コレ、弁識能力の欠如の証明になるかも!

 

でも、私が郵便局で交渉しても、門前払いかもなぁ・・・。

 

成年後見人になる前、困っていたこと2つ目はこのかんぽ生命の困った契約だったのですよ。

 

次回からは、どう解決したか?について書きたいと思います。